楽しそうだ!英・中・韓

仕事 / 映画 / 占い / 読書 / 語学 / 音楽 / 健康 / わんちゃん

동네서점 / 다구치 미키토

f:id:kenessence:20210310201949j:plain

田口幹人著「まちの本屋」の韓国語版

 

今日3月11日は東日本大震災からちょうど10年。

先日震災を題材にしたドラマを観ました。本屋を営んでいた夫婦。夫と店を津波で失ってしまう話でした。ふと思い出したのがこの本です。出版不況の中、大震災に見舞われながら、本と本屋に愛情を注ぐ「まちの本屋」の話。

 

韓国語版の表紙には「本と人が出会う場所 まちの本屋」とあり、副題には「書店員が探す本の未来、本屋の希望」と表現してあります。

 

未来と希望。

 

コロナ禍にある現在において、こころが大きく、ぐーんと背伸びできそう。

それぐらい清々しい言葉ですね。

 

ちなみにそれから数年後、本当に偶然なことですが、著者の田口さんのトークイベントがあり、直接お目にかかりこの本にサインをしていただきました。韓国語版を手元に出したときはちょっと驚かれていました。確かによく考えてみれば、日本の作品を原作ではなく韓国語版で読むというのも、ちょっとおかしな話ですよね。

 

f:id:kenessence:20210310212642j:plain

トークイベントの際にいただいたさわや書店のしおり

 

知識よりも、想像力。そしてその想像力を支えるのは、きっと経験。

あの日に経験したこと、思いを育んでいくこと。

それが想像力に生まれ変わるのだろうなと考えます。

 

なんだか本と本屋が急に恋しくなってきました。

またこの本に浸ってみようかな。