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今後を見据える

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日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。

 

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5月3日付 The Guardianサイトのオピニオンより。

 

コロナウイルスの世界的蔓延による、未曾有の経済、金融、社会の崩壊が危惧されるなか、ベーシックインカム*の考え方が今後続くであろう経済的余波に備えて必要でないか、と説く。

“Even if some miracle occurs and people are then able to start earning again, that will still leave a massive question unanswered: what will we do in the event of another disaster like this? ”

経済活動を再開しても、同様なことが発生したらどうしたらよいのか。賛否両論があるテーマであるが、出口戦略が政府から未だ具体的に提示されていない日本においては考えておく内容のひとつであろう。

*ベーシックインカムとは、政府がすべての国民に対して行う基本的な生活のための所得保障のこと。

 

 

www.theguardian.com

 

 

本日のことば

precariat

プレカリアート。ネットで調べると「不安定な」と労働者階級を意味する「プロレタリアート」を組み合わせた語で1990年代以降に急増した不安定な雇用・労働状況における非正規雇用者および失業者の総体、とのこと。

 

昨日、正式に緊急事態宣言延長が公表されたが、今後の見通しははっきりと立っていないという印象。新型コロナウイルスによる混乱の大波に飲み込まれてしまった私たち。記事ではこのように表現している。

 “But right now we need to think hard about a set of realities that the 20th century did not prepare us for. This crisis is likely be repeated.”
準備と覚悟のなさ。現在直面しているあらゆる問題解決に向け、一人ひとりが真剣に向き合わなければならない時に来ている。ウイルスは常に付き纏っていると考えるべきだろう。

 

また、この数年の世界情勢の不安定さをこうも記している。

This latest economic crash arrives only 12 years after the last one. We live, in short, in an age of ongoing shocks, and it is time we began to prepare.

確かに2008年9月に発生したリーマンショック以降、リーダー不在の国際舞台では混乱が連続しているように思える。

 

一方で注目すべき動きもある。

As the public response to this crisis proves, another key aspect of our changed reality is the amazing amount of local self-help the outbreak has triggered, and how important it is that this does not disappear.

主体はセルフだと以前のブログでも取り上げたが、この混乱のなかで地域の自立性が促されている。日本でも医療従事者へお弁当やマスクなどの医療用具を寄付したり、「自分たちでできること」を考え実践している動きがあることを大切にしたい。きっと、思いは伝わり決してなくならない。

コロナ時代以降は「備える時代」かつ「自立の時代」になると確信している。

 

以前、林修先生の講演を拝聴したことがある。その際、新技術が導入されることで、制度が変わり社会が激変。そして新たな価値観が加わるという話があった。今回はその考え方とは異なり、まったく別の要因が横やりしてきたことで、すべての流れが通用しなくなった。それが私たち一人ひとりが混乱に陥った理由であると考える。前述したが、いままでに準備と覚悟が十分にされてこなかった、一番弱い部分を突かれたということだろう。

 

 

ちなみに気になる表現を2つほど。

furloughとは「一時帰休」のこと。残念ながら、最近よく目にすることば。

make someone redundantはよく使う表現。redundantは「重複している」ことを意味し、この場合「(人を)不要にする、解雇する」こと。

今後、このようなことばが紙面に登場しないことを心より祈っている。

 

 

 

 

 

 

いまを伝えることば@しめじ💚ラブ