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「約束」の存在

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日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。

 

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4月28日付 BBC NEWSのサイトより。

 

新型コロナウイルスの世界的蔓延により、動物愛護施設には里親希望の申し出が急増している。VTRではアイルランドカップルとカナダに住むシングルマザーの2組を紹介。3分程度でゆっくりと話しているので非常にわかりやすい。しかも英語の字幕まで付いているので、英語学習に。気分転換にもぜひ。

 

www.bbc.com

 

 

本日のことば

adopt

「採用する、採択する、認可する、養子にする」というような前向きな意味合いのあることば。この場合は「(動物)を家族として引き取る」という意味。このVTRの中ではbe euthanizedという表現も出てくるが「安楽死する」を意味する。

 

 

アイルランドカップルは迎え入れたわんちゃんをこのように表現している。

“he's a very, very calming influence."

抜群に洗練された英語表現。詳しくはVTRをご覧いただきたいが、わんちゃんが心の支えになっていることが伝わる。

また娘とふたりでカナダに住む母親は、一時的に迎えているウサギちゃんのことを次のように述べている。

”I thought getting a rabbit would be a good thing to keep our minds off of the situation."

不安定な状況において、ウサギちゃんは安心感を与えてくれているようだ。母親は"a therapy animal"ということばで語っている。

 

ペットはペットにあらず。家族の一員である、という考え方が根付きつつある。日本でもコンパニオンアニマルということばが知られるようになった。英語ではcompanion animal、中国語では伴侣动物、韓国語では반려동물。「人と生活を共にして、より親密な関係にある存在」を意味することばがそれぞれの国々に伝わっている。

 

我が家にも愛犬リオンさんがいる。彼との付き合いは今年の9月11日で丸9年となる。現在にいたるまで喜怒哀楽いろいろなことがあったが、毎晩いっしょにぐっすり眠りにつく生活を送っている。しかし、今回の大混乱で「もしも自分が感染したらどうしようか」と考えなくてはならなくなった。2月の時点から家のことや保険のことなど様々なことを事前に準備確認したが、リオンさんの預かり先だけがどうしても見つからずにいた。すると以前から加入している動物保険「アニコム保険」から、いち早くいくつかの支援策が提示された。具体的な内容はアニコム保険のHPにてご確認にいただきたいが、わんちゃんの一時預かりや見舞金の制度を設けてくれたとのこと。社長の意向とのことだが、心から安心することができた。いままでは「ちょっと保険料が高いかな」と思う時もたびたびあったが、突如困難に直面した時に咄嗟にできる対応の速さと懐の深さにとても感銘を受けた。

 

政府の発言の中でひんぱんに聞かれる「スピード感のある対応」とは、本来このような気持ちにさせてくれる対応であるべきだったのに、と改めて心を痛めてしまう。

今回のVTRの説明にはこのような一文がある。

“a pet is a long-term commitment."

いまの日本において、果たしてcommitmentは適切に果たされてきたと言えるだろうか。私はリオンさんとこれからもずっと一緒にいるし、その間はずっとこの保険を利用させていただくことを決めている。commitmentは双方向になされることによって、より強固に確立していくものだと思う。

持ちつ持たれつ。

 

ちなみにcommitmentとは「約束、公約、責任、献身、委託」を意味する。

とても重いことばである。

 

 

 

 

 

 

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