よい意味で、わがままに。
日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。
4月26日付 The Washington Postのサイトより。
最近アメリカの医療施設において、COVID-19特有の症状がほとんど見られない、しかももともと基礎疾患のない30代、40代の中年齢層に、脳卒中を発症した陽性患者が見受けられるようになった。本来、主に高齢者で発症する血栓症。通例、動脈にできる血栓だが、陽性患者の場合静脈に血栓ができているとのこと。中国の現場医師からも同様の報告があったそうだが、現状データ収集の段階。
本日のことば
be discharged from hospital
「退院する」という意味。感染者や死亡者の数が日々報道されているが、一方で快方に向かい退院していく方々も少しずつ増えてきている。そもそもdischargeは「降ろす、発射する、解放する」など、解き放つイメージを想像させることば。反対に「入院する」はbe hospitalized。
4月25日放送のTBS「報道特集」では、 自治医科大学附属さいたま医療センターのコロナ病棟現場を密着取材していた。取材対応をした医師から「合併症」という言葉があった。先日もこのブログにてお伝えしたが、諸外国の医療現場ではこの合併症について非常に懸念している。この記事ではこのように伝えられている。
“Once thought to be a pathogen that primarily attacks the lungs, it has turned out to be a much more formidable foe — impacting nearly every major organ system in the body.”
まず、ウイルスが肺を攻撃し、その後主要な臓器にまで影響を与えているとのこと。ちなみに、中国語ではウイルスのことを「病毒(ビンドゥ)」という。個人的解釈ではあるが、中国語で言われるとどうも肺だけにウイルスが留まっているようには思えない。
さらにこのような記載もある。
“Many researchers suspect strokes in covid-19 patients may be a direct consequence of blood problems that are producing clots all over some people’s bodies.”
現場の医療従事者は、コロナウイルスと脳卒中との関連を疑っている模様。現時点では、明確な因果関係を証明しきれていない様子であった。
私もすべての報道番組あるいは新聞に目を通しているわけではないが「合併症」という観点でこのウイルスについて報道しているメディアが、日本ではあまりにも少なすぎる。
また、番組取材に応じていた同じ医師から次のような発言があった。
「超潔癖になれ」
「対人恐怖症になれ」
重症患者の看護にあたっている看護師の方々に対して伝えているとのこと。私は「それだ」とひとり声を上げ、強く共感した。人を介して感染が広がるゆえ、感染予防のため最善な心構えだと思う。極論だが、私のように自宅で自粛している人は「他人にうつすから気を付けなくては」などと高尚なことを考えず、まず自分の「命と健康」のことだけに重きをおいて生活をするというのはどうだろうか。それぞれが自分のことだけを中心に据えて考えるため、自ずと外出時はマスクをつけるだろうし、人とも距離をあけて接するだろう。スーパーも混み合うこともないし、パチンコに行くこともないだろう。その際に必要なことは、このウイルスの本当の怖さを知ること。それゆえに、改めて情報収集・分析の重要性がきわだつ。やはり主人公は自分自身、セルフ。結果的に、自分以外のすべての多くの他人に良い影響をもたらす、と考える。
ちなみに「ご自愛ください」はTake care of yourself!という。
しばらくはTaking care of "myself"!で。