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合併症

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日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。

 

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4月20日付、韓国の新聞・中央日報のサイトより。

41세 美브로드웨이 스타, 코로나 합병으로 다리 절단

「41歳 アメリカ・ブロードウェイスター、コロナ合併症で足切断」

ワシントン・ポストにも同じ記事が掲載されていたが、詳しい内容を読むためには購読が必要であるため、今回は韓国メディアより引用。

 

アメリカのミュージカルスターがコロナウイルスによる合併症により足を切断することになった。遡ること今月1日に肺炎症状によりロサンゼルスの病院に入院。しかし最初のPCR検査では陰性。ようやく3回目の検査で陽性判定。その後コロナウイルスの治療がなされる中、右足に血栓が見られ抗凝固薬を投与されるも、血圧上昇および内臓出血が起きたためやむなく右足を切断するに至った。ニック・コルデロ氏はトニー賞の最優秀俳優にもノミネートされたほどのミュージカルスター。友人たちはニックのために治療費と車椅子を用意するため、クラウドファンディングにて募金を募っている。

 

ネットで海外の情報を収集していると、日本のメディアで伝えられている内容の質、量そして伝達速度に愕然とする。例えばコロナウイルス感染の初期症状について。1ヶ月ほど前に嗅覚異常が日本で大々的に報道されていたが、その時には既にイギリスでは耳鼻咽喉科の医師がその症状を確認した場合、即座に自宅隔離を指示している。今回の記事の中でも、病状は急速に悪化するとのこと。海外の動きにもウイルスの動きにも、決して遅れをとってはいけない。

また、情報の整理という観点からも日本の情報管理は一元化されていないように感じる。COVID-19について、一般人にも分かりやすく情報を整理し提供しているサイトがある。アメリカのミネソタ州に本部を置く総合病院「メイヨー・クリニック(MAYO CLINIC)」のHP。全米で最も優れた病院の一つ。サイト内では、概要、症状、原因などが丁寧に説明。今回の記事にある合併症についても触れてあり、臓器不全も起こりうるとある。実はこの点は中国の医療チームが3月の時点で資料VTRを公開し、そこには多臓器不全の可能性についても言及してある。

もちろん私は医療従事者ではないが、さまざまな情報を収集し精査した上で出来るだけ危険を回避しなければいけないと思っている。感染した場合も想定し備えておくことが必要。「もしものこと」を常に想像し行動することは私たち一人ひとりができることである。それには情報がかなめ。日本語で得られる情報には限りがある現状においては、海外から情報を得ることが今後さらに必須となるだろう。

今回改めて、日本において日本語による情報提供が未だガラパゴス化されたままであることを痛感した。

ちなみに、合併症は韓国語では합병증(ハッピョンジュン)、英語ではcomplicationsという。

 

 

 

 

 

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