偉い人ほどすぐ逃げる / 武田砂鉄
闇雲の隙間から顔を出す月を眺めながら、このブログを書いています。
この日本で起こされる、そして起きている現象や出来事を再確認することは、とても辛いこと。
でも、それをしないと、現在のコロナ禍のようなことが、必ず繰り返されます。
私は、コロナ禍の主たる問題は政治にあり、さらに遡ればいままでの国民の言動にその原因があると考えています。
選挙で選んだのは国民であり、さらに選挙に行かない人が有権者の半分も存在するとのこと。
その責任は一人ひとりが負うべきなんだろうと考えます。
この本には、さまざまな日本の「異様さ」に、砂鉄さんの地に根を張った考えや言葉がグサっと切り込みます。
砂鉄さんの情報整理能力の高さには圧倒させられます。
そして、言葉で「真摯に」表現することを諦めてはいけないという姿勢は、見習わなければいけないことだと感じます。
ガス抜き程度にとか、逃げる人は馬鹿で悪いんだというように、表層的にとらえるのではなく、この本で書かれていることは映画でもドラマでもなく、実際に起きたあるいは起きている現実であることをしっかりと噛み締めていただきたい一冊。
「月に代わってお仕置きよ!」って、セーラームーンも気合入れて言ってました。
いまの日本にお仕置きをするのは誰でしょうか。
月の光が問いかけてくるようでした。