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守ること、勝ち取ること

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日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。

 

 5月28日付 BBCサイトより

 

中国全人代にて香港に対する国家安全法を制定する動きが加速している。1997年以来続く一国二制度の特殊な仕組みを揺るがしかねない、非常に危険な状況に陥る可能性を秘めている。本来、内政不干渉の立場を取るべきだろうが、欧米を中心に非難声明を出すなど情勢は不透明である。

 

www.bbc.com

 

 

本日のことば

bastion

「とりで」という意味。この文章の中に頻出していることばにcurtail, undermine, erodeがあるが、bastionを越えて秩序を乱し崩壊していくであろう様子が伝わってくる。

 

今回の法案内容の骨子はある程度できているようだが、詳細は今後検討される模様。この国家安全法が施行された場合、香港の行末は大きく左右されてしまう可能性が高いようだ。香港議会に民主派の議員が発言していることばが印象的である。

"At least two pro-democracy legislators were ejected from the council on Thursday. One lawmaker, Ted Hui, threw rotten plants on to the floor of the chamber, saying it symbolised the decay of Hong Kong's political system."

 

昨日、報道番組を見ていて男性キャスターの方が「魚は頭から腐る」という表現を用いて、現在に至るまでの日本政府のあらゆる対応および諸言動について触れていたが、先述の議員のことばと表現がぴたりと重なり合う。6月4日を目前に、1989年の大惨事のようなことが繰り返さないことを切に願うばかりである。

 

すべての問題はやがてひとつにつながる。決して、対岸の火事ではない。自分事として考える事がまず第一歩だと、改めて痛感する。奇妙な偶然ではあるが、昨年このブログを始めてまもない頃に、ワンコメント・シネマ にて紹介した映画のコメントが、まさに「対岸の火事ではない」だったことを思い出した。

 

www.kenessence.com

 

  

ちなみにenjoy the rights and freedomsとは「権利と自由を享受する」という意味。ポストコロナの21世紀は、天から降ってくる雨のように権利や自由を享受できるわけではなく、自らで考え勝ち取っていかねばならない時代だと、この記事は諭してくれているようだ。