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TIME 誌で英語感覚をみがく

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今回の「ことばを学ぶ」では洋雑誌について振り返ります。ここでは英語で書かれた雑誌について触れます。

20年以上前の1997年。大学生のころ、一年間だけTIME誌を購読。しかし、ほぼ毎週送られて来る雑誌の表紙を確認するだけ。挙句の果てには包みを開くことすらしていませんでした。何となく読んでみよっかなという程度では太刀打ちできなかったのです。一方で1997年とはっきり覚えている理由は、最初の号の表紙にダイアナ妃の写真が掲載。訃報を伝えるものだったので、とても印象に残っています。

時を経てちょうど10年後の2007年から改めてTIME誌を購読し始めました。以前にも書きましたが、英語を読むということにおいてTIME誌は厳しく鍛錬するのに最適だと考えたのです。またこの雑誌の中にあるESSAYはTIME誌のあらゆる要素が凝縮された文章でありとても骨のあるものばかり。最難関を体験し慣れてしまえば、後はさほど大変ではなく順調に捗るだろうという考えました。

そもそもTIME誌というのは、通常の一般誌よりはるかに言葉や表現の難易度が高く、母語者でも読むにあたり一定の知識と教養が必要な雑誌として捉えられていました。この点は雑誌創刊時からの矜持とも言える部分です。しかしながら、数年前から親会社が変わったことなどで、雑誌自体の内容が大幅に変更。個人的には一般誌と大差ないと感じるようになりました。よって、2018年に購読をやめました。

写真のTIME誌は2012年12月17日号。表紙を見てどんな印象を受けますか?どんなことが書いているのかなと興味が湧いてきませんか?これがタイムマジック。表紙が訴えかける「提示力」は圧倒的。

Japan Moves Right

白の下地に赤丸が右に少し動いている。

そうです。日の丸の国旗を使って、日本の当時の現状を伝えているのです。右に移動しているということで、日本の右傾化を表現し憂慮している内容です。

Why the country's mood is the most nationalistic in decades - and why that's dangerous / HANNAH BEECH

日本においてナショナリズムが高まる理由と危険性が表現力豊かに綴られています。ハンナ・ビーチさんはTIME誌の中で一番好きなジャーナリスト。小説のような描写や表現にいつも魅了されていました。気になる言い回しがあまりにも多すぎてメモが5ページに渡ったことも。現在はニューヨークタイムズでご活躍のようです。

11年間ずっと真面目にじっくりと購読していると、ものすごく英語が上手くなりますよ。本当に。(自画自賛するのもどうかと思いますが)大抵のことは、さほど難しいと思わなくなります。また、日本のこと、世界のこと、様々な分野のことに浅く広く興味関心が持てるようになりました。常に情報が重なる、つまり情報のシンクロが常に見聞きしている中で生じます。とても興味深いことです。今後は情報の優位性がさらに重要になります。TIME誌だけに限らず、幅広い情報源を手にしておく必要があります。ちなみに現在は、iPadを使い4カ国語で情報を得ています。

「ことばを学ぶ」から「ことばを使う」へ。ことばが本当に磨かれて来るのはそれからです。

 

次回の「ことばを学ぶ」では、辞書について書いていきます。

 

 

 

今日のことば

Start by doing what's necessary; then do what's possible; and suddenly you are doing the impossible. / Saint Francis of Assisi 

(必要なことからし始めなさい。次に、可能なことをしなさい。すると突然、不可能だったことをしているものだ)