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START WITH WHY / SIMON SINEK

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フランス人の知人がおすすめの書籍としてFacebookで紹介していた。見かけた瞬間に、そのタイトルに強く惹かれてしまう。即座にAmazonにて書籍を注文。数日後に自宅に届く。その時は別の洋書を読んでいたが、この本のことが気になって読む順番を変えたことを覚えている。

今まで取り組んできたことや今関わっていることなどを自問自答していると、急に不安になったり停滞を感じたりしてしまう私。この本と出合った頃もそうだった。日々順調に進んでいるのに、何故か疑問に感じてしまう。

START WITH WHY

直訳すると「なぜを伴って始める」つまり「目的を持って始める」ということ。まさにその時の自分が欲していた内容の本であることを確信。読了後、自分にとてもよい影響を与えてくれた洋書の一冊となる。

この本の裏表紙にはこのような内容の文章がある。

 

Why are some people and organizations more inventive, pioneering and successful than others? And why are they able to repeat their success again and again?

Because in business it doesn't matter what you do, it matters why you do it. (引用)

 

上記の英文では、なぜ成功者は繰り返し成功しているのかを問うている。答えはシンプルで、重要なのは何をするかではなく、なぜするのかということ。先人からよく言われる言葉だが、私も含めて心の底から理解をし実践に移している人間は少ないと思う。

 

少し話は逸れるが、先般ワンコメント・シネマで紹介した映画『ジョジョ・ラビット』私はこの映画を台湾旅行中に映画館で発見。見る機会はあったがその時は別の映画を選択。理由は戦争映画を旅行先で観ることに気が引けたからだ。帰国後、周囲から映画の評判を聞き、映画館にて鑑賞し衝撃を受ける。まだご覧になられていない方のため内容は伏せるが、首尾一貫したストーリーは群を抜いて素晴らしいと感じた。特に、細かに伏線を張りとても丁寧に回収してあることだ。一つひとつのセリフとシーンにしっかりとした理由あるいは目的が存在してある。また字幕翻訳の部分でも目を見張るところがある。あるシーンを活かすために意図的に直訳している部分はとても効果的で、鑑賞中につい唸ってしまった。本年のアカデミー賞で脚色賞を受賞したことも納得。目的や理由がきちんと整理されているからこそ、多くの人たちに伝わったのではないだろうか。

 

なぜ始めるのか。簡単な問いに素直に答えることができれば、それは本当の気持ちで始めようということであろうし、きっと本物になっていくことであろう。最後のページにはこのような文章で締め括られている。

 

Imagine if every organization started with WHY. Decisions would be simpler. Loyalties would be greater. Trust would be a common currency. If our leaders were diligent about starting with WHY, optimism would reign and innovation would thrive. As this book illustrates, there is precedence for this standard. No matter the size of the organization, no matter the industry, no matter the product or the service, if we all take some responsibility to start with WHY and inspire others to do the same, then, together, we can change the world. And that's pretty inspiring. (P225より引用)

 

読み終わった頃に引いた大吉のおみくじがこのページに挟んである。「早春に名残雪が降るように、冬が終わって春の訪れが感じられる頃です。気運の上昇がみられるでしょう」とのこと。一年ぐらい前のおみくじだが、まさに今の状況をすべて予知しているかのように感じる。吉兆の兆し。